有馬千軒再生事業
有馬温泉(兵庫県)

2016年11月、有馬温泉の中心部で火事がありました。私が最初に手がけさせてもらい、弟が店主をしている喫茶店を含めて4軒が被災。
途方にくれる地権者や弟に掛ける言葉もないままに1ヶ月が過ぎた頃、有馬温泉を引っ張ってきている御所坊の当主、金井啓修氏より「補助金事業で再建するので絵を描いて欲しい」と言われ、一気に再建事業が動き出しました。
再建にあたり、これからの有馬の風景となり、歴史を継承するものとして「有馬千軒再生事業」と銘された。
江戸時代末期、有馬千軒と謳われる程の賑わいをみせていた有馬温泉では、「坊」と呼ばれる宿坊の他、各宿坊に「小宿」と呼ばれる自炊滞在型の宿もありました。そのほとんどは、一階がお土産や筆、竹細工などの店舗、上階が小宿という造りとなっており、再生事業にあたっても、有馬や兵庫を感じさせる4軒の店舗と、二階は八室の素泊まりの宿としました(小宿「八多屋」)。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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